こんにちは、アキタです。

今回はお風呂の掃除方法や洗剤・道具の使い方について記事にしたいと思います。

この記事を読むことで下記について学ぶことができます。

  • お風呂場の汚れの種類
  • 洗剤・道具の紹介
  • 洗浄方法

それでは行ってみましょう。

【ハウスクリーニング 風呂】掃除のやり方や洗剤・道具をご紹介!

【ハウスクリーニング 風呂】掃除のやり方や洗剤・道具をご紹介!

お風呂掃除はハウスクリーニングにおいてキッチンと並んで大変な場所です。

キッチンやレンジフード・換気扇のようにベタついた手強い油汚れはありませんが、その分汚れの種類が豊富です。

そしてその一つ一つが厄介であることが多く、作業にはとても時間がかかります。

そのため数種類の洗剤を使いこなし、道具も素材に合わせて変える必要があります。

浴室の汚れの種類

お風呂場の汚れは大きく分けて次の通りです。

  • 皮脂汚れ
  • 石鹸カス
  • 水垢
  • カビ

以上4つ。これらはそれぞれ性質の違う汚れです。

皮脂汚れは酸性、石鹸カス・水垢はアルカリ性。

皮脂汚れというのはドアや窓に付着した手垢などと一緒で人間の油ですね。

石鹸については使っている石鹸の種類にもよりますが基本的には人間の皮脂を落とすためのものですので、アルカリ性に分類されます。

次に水垢。

水道水に含まれた成分が素材表面に残留して硬く固着したものです。

後述しますが一言で水垢と言ってもカルシウムで形成されているか、シリカで構成されているかで使用する洗剤が異なります。

最後にカビですが、これはお風呂では必ず登場する汚れですね。正確には菌ですが。

次亜塩素酸ナトリウムを除菌と黒ずみの漂白をします。

なおカビですが次の3つの条件を満たすと発生しやすくなります。

  • 温度(20度〜30度)
  • 湿度
  • 栄養素(石鹸・皮脂・酵母菌など)

他の汚れとしてサビなどもありますが、主な汚れは上に上げた4つとなります。

使用する道具・使い方

使用するのは道具は業者さんにより違いはあるかもしれませんが、私の場合は主に次の通り。

洗車ブラシは主に洗剤を塗布するために使用します。

バケツに洗浄液を作り、洗車ブラシで壁面や床、浴槽に塗っていくわけですが、次の2つに気をつける必要があります。

  • 下から上に塗っていく。
  • 壁面化粧パネルは素材によっては傷になるので使わない。

掃除の基本は上から順番にですが、上から洗剤を塗ると先行して垂れた液が跡になってしまうことがあります。

また、化粧パネルは素材によって、特に鏡面で色の濃い素材ははっきり傷になってしまうのでブラシではなく柔らかいスポンジを使用しましょう。

ステンレスたわしに関しては当然ですが力を入れて擦ったら素材に傷が入ってしまいます。

どういう時に使うかというと、石鹸カスや皮脂汚れなどが層になって厚い場合のみ使用します。

厚い層になっていると柔らかいスポンジで擦っても歯が立ちません。ので、柔らかいスポンジでも落とせるレベルまでステンレスたわしで擦り落とします。

ファブリックシートは蛇口などの金属の部品を磨くためのものです。傷が付きにくく、金属製品には適したナイロンスポンジとなっております。

ステンレスブラシは浴室入り口ドアや洗い場床に主に使用します。

通常のナイロンブラシよりも強力で極細のため、入り込んだ手強い汚れも落としやすい反面、浴室を構成する素材はFRP(強化プラスチック)・アクリル素材なので、荒療治とも言える方法となります。

私はこれまで問題になったことはありませんが、気になる方は使わない方が無難かもしれません。

最後にダイヤパッドですが、これは鏡のウロコ汚れを除去するために使用します。

ただ、鏡よりもダイヤ粒子の方が硬いので結果的には傷をつける形になってしまいます。そのため清掃業界ではやってはいけない方法とするプロも多くいます。

とはいえ賃貸物件の浴室鏡は小さいことが多く、清掃料金自体が安く抑えられることが多いです。

その場合、オーナー様からすると高い予算を組んで洗浄するよりも交換した方が安く、確実である場合が多くあります。

であるならば、ダイヤパッドを使ってキレイにして鏡を再度利用し、次回で交換した方が経済的ではないでしょうか?

以上の理由により、私はダイヤパッドは一概に否定していません。

使用する洗剤・使い方

汚れの種類は前述の通りです。

  • 皮脂汚れは酸性
  • 石鹸カスはアルカリ性(酸性の場合もあり)
  • 水垢はアルカリ性

酸性である皮脂汚れはアルカリ性の洗剤で除去します。

バス用洗剤などもありますが私はキッチンで使う油用洗剤をそのまま使っており、しっかり除去できるし問題があったことはございません。

ちなみに使っている洗剤はリンレイ オイルハンターストロング 4L

次にアルカリ性の汚れである石鹸カスや水垢に対する洗剤ですが、これは用途によって変わります。

石鹸カスやカルシウム主成分の水垢は塩酸やリン酸、クエン酸主成分の洗剤で対応できると思います。

厄介なのはシリカスケールという水垢です。

シリカというガラスを構成する成分で成り立っている水垢ですので非常に硬く、除去が難しい汚れです。

これに有効なのはフッ酸(フッ化水素酸)、フッ化アンモニウム酸の2つです。

フッ酸は非常に強力な反面、わずか1mgでも配合されていると医薬外毒物指定されてしまう劇薬です。

濃度の高い物が少しでも皮膚に付くと体内に進入して骨を溶かすまで人体を破壊するという危険物質なのであまり使用することはおすすめしません。

使うとしても5%配合の日本ケミカル工業さんの水垢除去剤Bが良いと思います。

次に同じ効果があるフッ化アンモニウム酸ですが、こちらは一定量を超えなければ劇物指定されません。

どちらかと言えばフッ化アンモニウム酸が主成分の酸性洗剤をおすすめします。

ただどちらもガラス成分を溶かす作用がありますので、鏡や窓ガラスなどに使用する際は注意が必要です。

カビ汚れに対してはカビキラーなどに配合される次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

おすすめはコンビニやドラッグストアなどで購入可能な第一石鹸 DSK キッチンブリーチ600ml

100円前後で購入できるのでとてもコスパが良いです。

こちらは大体5倍希釈ほどで使うと良いです(水4:洗剤1)。

洗浄方法(掃除のやり方)

人によってやり方が異なるかもしれませんが、私のやり方の順番は次の通りです。

  1. アルカリ性洗剤で皮脂汚れを除去。
  2. 塩酸系の酸性洗剤でカルシウム系の水垢を除去。
  3. フッ酸系の酸性洗剤でシリカスケールを除去。
  4. アルカリ剤で中和。
  5. 次亜塩素酸ナトリウムで漂白・除菌。

掃除するところは次の通り。

  • 浴槽
  • 洗い場床
  • 壁面
  • 蛇口・シャワーヘッド
  • ドア
  • エプロン下
  • 排水口
  • 換気扇

以上を一通り作業をして最後に水気を拭き取って完了です。

実際の洗浄方法は下記の動画を参考にしていただければと思います。

まとめ

お風呂は一番汚れの種類が多く、その一つ一つが手強いです。

  • 皮脂汚れ→アルカリ性
  • カルシウム水垢→酸性洗剤
  • シリカスケール→フッ化アンモニウム酸
  • カビ汚れ→次亜塩素酸ナトリウム

汚れの性質に対して適切な洗剤を使って汚れを落としましょう。

参考になれば幸いです。