こんにちは、アキタです。
今回からは実際の掃除方法について記事にしていきたいと思います。
今回ご紹介するのはキッチンの換気扇(レンジフード)です。
この記事を読むことによって次のことがわかります。
- 換気扇・レンジフードの種類
- 分解の方法
- 使用する洗剤
- 使用する道具
- 作業方法
動画も入れておりますので、わかりやすいかと思います。
【換気扇・レンジフードの掃除】ハウスクリーニングの仕方と料金の相場。
キッチンの換気扇・レンジフードは掃除するのがとても大変な場所です。理由は次の通り。
- 高所作業
- 手強い油汚れ
- ある程度分解する必要がある
多少の汚れならともかく、長年蓄積した油汚れを落とすのは至難の業。
そのため、一般の方が手軽に掃除できるものではなく、ハウスクリーニングを依頼するケースが多いです。
しかし、一言に換気扇と言ってもそのタイプは多岐に渡ります。
それでは換気扇・レンジフードのタイプからご紹介しましょう。
換気扇・レンジフードのタイプ
キッチンの換気扇には大きく分けて2つのタイプがあります。
- レンジフードタイプ
- プロペラタイプ
プロペラタイプは古い物件に多く、紐を引くと本体のシャッターが開き、プロペラが回って換気を行うタイプですね。
プラスチックやステンレスなど素材は違う場合がありますが、構造はほとんど同じで単純です。
ホームセンターなどで手軽に仕入れることができ、自分で簡単に交換できます。
対してレンジフードはプロペラタイプに比べ構造がやや複雑になります。
主に整流板とフィルター、シロッコファン油受けなどは汚れが激しく、外して重点的に洗う必要があるでしょう。
なお、部品の名称は後述します。
この作業は新品が取り付けられていない限り、おそらく毎回やることになると思います。
そしてレンジフードにはいくつかのタイプがあります。
- ブーツ型
- フラット型
- スリム型
- ファルコン型
ブーツ型は一番スタンダードなタイプで、数多く普及されています。唯一、整流板がないタイプが多いです。
フラット型は比較的小さなキッチンに置いてあることが多く、幅の狭いガスレンジや天井の低い場所でも取り付け可能です。
スリム型は最新型のレンジフードと言えるでしょう。
名前の通りスリムで、見た目がスタイリッシュ。新築や築浅の物件ではよく見るタイプとなります。
最後のファルコン型は曲線を描いたフードが特徴です。
低い位置に設置されているので、お手入れしやすいメリットはありますが、他のタイプより構造がややこしいイメージがあります。
普及率は低く、あまり見ることはありません。
なお余談ですが、レンジフードの幅は60cm、75cm、90cmとなっており、消防法の関係で下に位置するガスコンロより広い幅の物が設置されています。
レンジフードの部品名称
ここでは主に分解可能な部品の名称を説明します。
- フード(主にブーツ型のみ取り外し可能)
- フィルター
- ベルマウス
- シロッコファン
- ファンケース
- 整流板
- 照明カバー
フード部分は主にブーツ型のみ取り外してお掃除することができます。
フィルターはごく稀に付いていない換気扇もありますが、基本的にはどのタイプにも取り付けられており、かなり油汚れが付着している部品です。
ベルマウスはドラムやカタツムリとも呼ばれるファンケースに付いており、シロッコファンの前にあります。
ネジが一つまたは3つで取り付けられており、簡単に外すことができます。
整流板はブーツ型以外のレンジフードに多く見られる部品で、一見すると吸引の邪魔になっているように見えますがその実、風の流れを作り出して吸引力を高める効果があります。
ファンやフィルターよりも手前についていることが多く、汚れる部品となります。
照明カバーはネジ1本で取り付けられているので簡単に外すことができ、枠とガラスを独立して洗浄することができます。
用意する物
換気扇、レンジフードの掃除にあたり必要なものは下記の通りです。
- 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)
- 油用アルカリ性洗剤
- 電熱棒
- ドライバー
- ブラシ
- ウエス
- スポンジ
- プラスチックバケツ
通常の油汚れであれば油用洗剤を使ってスポンジで擦り、ウエスで拭き取ります。
しかし、過度な汚れは付着しているフィルターやシロッコファンは洗剤では汚れを落とすことが難しい場合があります。
そこで登場するのが苛性ソーダやそれに付随する薬品です。
バケツに水を入れて電熱棒でお湯を沸かします。
沸騰したお湯に苛性ソーダを入れてファンを漬け込むという方法が一般的です。
ドライバーは各種部品のネジを外すのに使います。
ほとんどの換気扇はプラスドライバーがあれば大丈夫です。
掃除方法
換気扇の掃除は次のような手順になります。
- 機能点検。
- 外せるものは全て外す。
- ジェル状の油はヘラなどで予め取り除く。
- バケツに水を張り、電熱棒でお湯を用意する。
- 本体を油用洗剤で洗浄。
- 用意したお湯に薬品を入れ、外した部品を個別に洗浄。
- 外した部品を取り付けて機能点検。
大まかな流れは以上になりますが、実際の方法は動画を用意しているのでそちらを参考にしていただければと思います。
まとめ
レンジフードは汚れがかなりキツイことが多く、プロとは言え苦戦する場所です。
作業時間も1時間ほどかかったりもします。
また油の酸が塗装を犯していたりすると油汚れを落とすと同時に塗装も落ちてしまいます。
事前にしっかりお客様に説明するなど、依頼を受ける際にも注意が必要です。
さらにアルミ素材などの場合は強いアルカリ洗剤を長く漬けたりすると腐食して変色します。
以上のことから換気扇の掃除にはある程度の経験が必要です。
参考になれば幸いです。