こんにちは、アキタです。

新型ウイルスの影響で例年通りとはいかないかもしれませんが、3月4月からは引越しシーズンとなります。

物件から退去すれば原状回復と言って、必要な内装工事を施し、仕上げでクリーニングが入ります。

ですからお掃除業者さんも大忙しの時期です。

ということで、今回の記事では退去後、あるいは入居前の空室清掃について記事にしていきたいと思います。

この記事を読むことで、次の事がわかります。

  • 清掃の範囲
  • オプションの作業
  • 作業時間
  • 清掃代金の相場
  • 仕事の取り方・営業方法

【空室清掃】退去後の空き部屋の掃除はどこまで?清掃方法や範囲をご紹介!

【空室清掃】退去後の空き部屋の掃除はどこまで?清掃方法や範囲をご紹介!

当ブログはハウスクリーニングをはじめとした清掃業、お掃除商売の始め方を主な記事として上げていますが、「独立するなら今」と言っても過言ではありません。

何の商売でもそうですが、開業する時期というのはその業界の繁忙期が最適です。

なぜならすぐに売り上げが立つからです。売り上げが立てば当面の運転資金ができます。

そして空室清掃からはハウスクリーニングの基本的な事全てが学べます。

なぜなら住宅内の全ての清掃を一通り経験できるからです。

「でもいきなり全てやるのは不安」

「初心者でもできるのかな」

そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。

初心者だからこそ空室清掃はやるべきと言えます。

清掃の範囲

それでは実際の作業内容についてご紹介していくわけですが、空室清掃では全体を一通り掃除すると一言で言っても具体的な範囲はどこまでなのかわからないと思います。

これは正直、業者によって若干の違いがあると言えるでしょう。

細かく作業を分けて金額を変えている業者もいれば、全てセットでこの金額と打ち出している業者もいます。

それぞれの業者さんのやり方があると思うのでそれはそれで良いのですが、ここでは私の作業内容をご説明します。

範囲は簡単に言うと次の通りです。

清掃箇所 内容
レンジフード・換気扇 フィルター、ファン、整流板、フード、照明カバー、その他部品
キッチン 各収納、ガスレンジ(五徳、グリル含む)、食洗機、壁面、照明機器、吊り棚、シンク廻り、蛇口、火災報知器、床
お風呂 壁、床、鏡、窓(内側)、照明カバー、浴槽、蛇口、シャワーヘッド、ドア
洗面所 洗面化粧台、洗濯パン、各種収納、換気扇、建具(ドア)、スイッチ・コンセントプレート
トイレ タンク、便器、便座、フタ、ウォシュレット(裏側やノズル清掃)、換気扇、各種収納、スイッチ・コンセントプレート、床
窓・ベランダ ガラス、窓枠、三方枠、サッシレール、網戸、ベランダ
各種部屋、廊下 換気口、収納、扉、エアコン(カバーとフィルター)、スイッチ・コンセントプレート、床

作業内容としてはざっくりこのような感じになります。なお、床に関してはワックス一枚がけ込みになっています。

上記の項目を一通りしっかり抑えれば問題なく納品できるレベルの仕上がりになるはずです。

そしてこの範囲は通常料金での作業範囲として私は仕事しています。

オプションの作業

オプション作業とは何かというと別料金となる作業のことです。

一つの項目に多大な時間と手間がかかる場合、セット料金内の作業としては請負えません。

どのような作業かというと、大きく分けると次の3つになります。

  • エアコンクリーニング
  • ビニールクロス(壁紙)洗浄
  • 浴室の鏡やガラスの強固な水垢の除去
  • 床ワックスの剥離作業

エアコンクリーニングとは分解して内部を洗浄する作業のことを指します。

ダスキンさんなどがシーズンになるとテレビCMなどをやっていたので見たことある方も多いと思います。

次にビニールクロス(壁)の洗浄。

壁の総面積は床の4倍以上あります。それを通常作業でお掃除するのは時間や手間的に難しいです。

ので別料金となります。

3つ目が鏡やガラスの水垢の除去。

他の記事でも書きましたが、水垢は炭酸カルシウムとシリカの2つの成分で構成されていますが、シリカの含有率が高い場合、ガラスと同程度の硬さを誇りますので除去は困難を極めます。

ダイヤパッドを使うことを想像されるかと思いますが、確かにこれを使えば除去は可能です。

しかし、しっかり除去するとなると非常に時間がかかり、ダイヤパッド自体も磨耗してしまうので材料費もかかってしまいます。

ですからこれも別料金とするのが良いでしょう。

最後に床ワックスの剥離。

剥離というのは古い既存のワックスを剥がす作業のことを言いますが、清掃業の中で一番大変と言っても過言ではない作業となります。

床用ポリッシャーを使用する場合が多い作業ですが、住宅の場合、高確率で床材はフローリングですのであまり大量の水は使えません。

方法としては1㎡ずつ手作業で剥離することになるケースが多いです。

ポリッシャーを使っても大変な作業なのにそれを手作業となるとい言うまでもなく超大変です。

絶対に別料金で取ってください。

他にも次のようなケースでは別料金を取ったほうが無難です。

  • 汚れが著しく、平均的な作業時間ではとても終わらない
  • タバコのヤニ汚れが部屋全体に広がっていてクロス張り替え前に先行でクリーニングする

作業時間

作業時間も範囲と一緒で業者によって違うと思います。

また、これは状況により大幅に違いが出るケースがあるので一概には言えません。

下記に記載した作業時間は私が一人で作業にあたった際の完了までの平均的な作業時間となります。

間取り 広さ 作業時間
1R 20㎡ 4〜5時間
1K 25㎡ 5〜6時間
1DK 35㎡ 6〜7時間
1LDK 45㎡ 7〜8時間
2LDK 55㎡〜60㎡ 8〜10時間
3LDK 70㎡〜80㎡ 12時間以上

これは前項目のオプション作業を含まない作業時間です。

この時間に関しては人によっては

「遅い、ホントにプロか?」

と言う人もいれば、

「早すぎ。ちゃんと細かく作業してるの?」

と言う人もいると思います。

例えば1Kを私が一人で作業に入ると5、6時間で終わるわけです。

しかし私の知り合いの業者は奥さんと二人で作業にあたって8時間かかるそうです(奥さんもプロです)。

ですのでどこまでやるかによって時間はだいぶ変わります。

ですが私はこれまで大手から中小まで様々な業者の元で作業してきましたが、上記の作業項目を平均的な時間で完了させた場合、ほとんどクレームは来ませんでした。

料金

空き部屋のハウスクリーニングの料金はどのくらいなのでしょうか。

間取り 料金
1R、1K 15,000〜30,000
1DK 20,000〜35,000
1LDK 25,000〜45,000
2DK、2LDK 40,000〜70,000
3DK、3LDK 50,000〜100,000

相場的なものは上記の表のような料金になるのではと思います。

がこれも正直、作業時間や内容と同じで業者によって様々です。

また、2LDKや3DK、3LDKの料金に特に幅があるのは、例えば同じ2LDKでも物件によって平米数にかなりの違いがあるからです。

参考にしていただければと思います。