こんにちは、アキタです。

今回はカーペット・絨毯を洗浄するリンサーと呼ばれる機会についてご紹介したいと思います。

この記事を読むことによって下記のことがわかると思います。

  • リンサーの必要性。
  • おすすめのリンサーの紹介。
  • 使い方の説明。

それでは行ってみましょう。

【カーペットリンサー】おすすめの洗浄機を比較!洗剤もご紹介。

カーペットクリーニング

まずカーペットクリーニングの需要についてですが、それなりにあります。

というのも、一般的には掃除機をかけるくらいのメンテナンスしかできないからです。

その為、だんだん黒ずんで汚れたり、コーヒーなどをこぼしてシミになったりすると業者にクリーニング依頼をするしかありません。

しかも、外して持ち運びできるものなら町のクリーニング屋さんでも受け付けてくれると思いますが、床に貼ってあるカーペットは清掃業者しか対応できないです。

というわけでカーペットクリーニングの依頼というのは一定数存在するのです。

ですが同じ清掃業界でも業種によって異なります。

住宅のハウスクリーニングを専門にしている場合はあまり需要はないかもしれません。

なぜなら住宅のカーペット床というのは減ってきているからです。

代わりにオフィスなどの床はカーペットが増えています。

理由はタイルカーペットという安価で部分張り替えが可能な床材が登場したためです。

つまり業務にオフィス清掃が入っている清掃業者はカーペットリンサーは必須となりますが、空室または在宅のハウスクリーニングを専門としている業者はあまり必要がないです。

私もこの仕事を始めた頃はアパートなどの空室の清掃やお住まいのご家庭を訪問してお掃除サービスを提供する在宅しかしていなかったので、リンサーの出番などありませんでした。

開業したての方はそこを考慮して購入を考えた方が良いと思います。

もし必要になり購入を検討する際は下記を参考にしていただければと思います。

カーペットリンサー

リンサーとは具体的にどういうものかを説明したいと思います。

まずカーペット洗浄とは次のような工程が一連の作業となります。

  1. 掃除機がけ。
  2. 洗浄剤(シャンプー剤)を蓄圧式噴霧器などで全体に噴霧。
  3. ブラシで攪拌。洗剤の浸透を促すため時間を置く。
  4. 重洗浄の場合はポリッシャーを使用。
  5. リンサーで濯ぎ洗浄。
  6. 専用ブラシで目立て作業。
  7. 乾燥。

要するにカーペットに撒いた洗剤を濯ぎ洗いをしながら回収するのがリンサーというものです。

ですからカーペット洗浄するには必須となる機械というわけですね。

ちなみにエクストラクターという呼ばれ方もされますが、一応は両者に違いがあるものの、そこはあまり意識しなくて良いです。似たようなものですから。

清掃業者が使っている主なリンサーは下記の3つとなります。

ケルヒャー カーペットリンスクリーナー Puzzi 8/1 C

高圧洗浄機などでおなじみのケルヒャー製のリンサーです。


ケルヒャー 業務用カーペットリンスクリーナー PUZZI 8/1C

コンパクトで持ち運びにとても便利です。

設計もわかりやすく、前方に汚水タンク、後方に清水タンクと分かれています。どちらも約8L容量です。

清水タンクにはそのまま洗浄液や水を入れられますし、汚水タンクはバケツのようになってますのでフタを開けて持ち上げれば捨てられます。

メンテナンスも楽でとても使いやすいです。

さらにノズルの先端が透明で汚水を吸い込んでいるのが目でわかります。

そのため、どの程度洗浄すれば良いかわかりやすいです。というのは、汚水が出なくなったら洗浄完了とみて良いと考えられるからです。

しかも値段も安く、本体だけなら10万円未満で購入できると思います。

そういう意味では初心者向けのリンサーと言えるかもしれません。

ただ、デメリットもあります。

もともとはカーペットよりもソファなどの洗浄を目的に開発されたものなので下記のフロアノズルが別売となっており、そちらを購入しなければカーペットクリーニングには使えません。

私もこのリンサーとフロアツールを持っており使ったこともありますが、8Lの容量のタンクでは少なく、フロアノズルも小さいためカーペットクリーニングではとても効率が悪いです。

ですから基本的にはベッドマットレスやソファ、あるいは車のシートの洗浄で使っています。

蔵王産業 スポットリンサー14S/30S

次にご紹介するのは蔵王産業さんのスポットリンサーです。

14Sとか30Sというのはタンク容量のことです。14Lと30Lの2種類あるということですね。


蔵王産業 小型カーペット洗浄機スポットリンサー14S

※上記のリンクは14Lのタイプです。

こちらは先ほどのケルヒャーのリンサーとは違い、最初からカーペットを洗浄することを想定して作られているので、フロアノズルが標準でついてきます。

逆にハンドノズルが別売です。

タンクは上下に分かれる形となっており、上が汚水タンク、下が清水タンクです。

汚水を捨てて中を洗うのが少々面倒で、ケルヒャーのリンサーよりメンテナンスしづらいという点はあります。

ですが小さいタイプでも容量は大きく、フロアノズルの幅も広いのでカーペットクリーニングには適しています。

私もカーペットクリーニングでは主にこちらのスポットリンサーを使っており、容量は14Lの方です。

14Lの容量では少し少ないように感じられますが、小規模でやっている清掃業者では十分かと思います。

感覚的に言うと、汚れの状況にもよりますが30m2で汚水タンクが満タンになるくらいです。

容量が多い方が良いと思うかもしれませんが、その分値段も高くなりますし、何よりサイズも大きくなるので持ち運びが大変です。保管する際も場所を取ります。

なお、値段は下記の通りです。

タイプ(容量) 価格
14L 172,800
30L 378,000

スーパースチームリンサー

最後は同じく蔵王産業のスチームリンサーです。


カーシート洗浄機 スーパースチームクリーナー

こちらは先に紹介した2つと違って、まさに業務用といった製品です。

吸い込み口となるウォンドもステンレスとなります。

さらにバキュームの出力が大幅に違い、名前の通り温水で濯ぎ洗浄ができます。

そもそも汚れを落とすにはお湯を併用した方が良いですし、高い温度の方が洗剤の効力も上がるわけです。

もちろんケルヒャーのリンサーやスポットリンサーもお湯を清水タンクに入れれば効果は上がるわけですが、40度くらいのお湯の温度までしか耐えられません。

それ以上温度を上げたお湯を入れると噴射時に清水が流れるホースが外れます。

ですからスチームリンサーはカーペットクリーニングをする上では是非とも欲しいリンサーということになるのです。

ただ価格が50万を超えてしまうので、非常に手が届きにくいです。

さらにスチームを使うには電源がもう一つ必要となり、同じ系列の電源を取るとブレーカーが落ちる可能性があります。

とは言え、性能的には大型機械にも匹敵するのでカーペットを専門的にやるのなら考えても良いかもしれません。

アイリスオーヤマ・リンサークリーナー

最後はおまけとなりますが、アイリスオーヤマさんのスポットバキュームクリーナーコンパクトです。


アイリスオーヤマ スポット バキューム クリーナー コンパクト 染み抜き 掃除機 RNS-300

こちらは業務用ではなく家庭用です。

そのため、上の3つと比較してもとてもコンパクトで持ち運びに便利、さらに場所を取りません。

ですが吸い込みの力はそれなりにあり、シミ抜き作業時の濯ぎ洗浄ではこれで良いのではと思う性能です。

本格的なリンサーがなくても、少しの作業ならこれで出来るのであると便利かもしれません。

カーペットリンサーの使い方

カーペットクリーニングの一連の流れは上記で説明した通りですが、ここではリンサー本体の使い方を説明します。

基本的な手順は下記の通りです。

  1. 本体、ホース、ノズルを結合。
  2. 清水タンクにリンス剤またはお湯を入れる。
  3. 汚水タンクに消泡剤を入れる(必要ない場合もある)。
  4. コンセントに電源を入れる。
  5. リンス剤または水・お湯を噴射しながらバキュームを同時に行う。
  6. 作業後にメンテナンス。

本体、ホース、ノズルの結合の仕方は説明書を読めばわかりますし、そもそも付くようにしか付きません。

清水・汚水タンクについてはケルヒャーリンサーとスポットリンサーは説明した通りです。

清水タンクにはリンス剤を希釈容量を守って入れます。この時、40度ほどのお湯で希釈すると効果的です。

汚水タンクに入れる消泡剤は、シャンプー剤は泡立つことが多く、汚水タンクの容量を超えて泡立ってモーターなど機械部分に付着すると故障の原因となるため、入れた方が得策です。

噴射しながらバキュームするやり方は動画を参考にしていただけると幸いです。

また、作業後は汚水タンクを洗い流したり、水を一定時間噴射してリンス剤を洗い流すなどのメンテナンスを行いましょう。

まとめ

いかがでしたか?

空室・在宅のハウスクリーニングなら、そもそもカーペットクリーニングの仕事がない場合が多いので無理して開業当初から購入する必要はないと思います。

購入する場合は小さな清掃業者なら、個人的には蔵王産業のスポットリンサー14Sが良いと思います。

とはいえ業務内容によってはもっと大きなものを購入した方が良いでしょうから、自分の仕事状況を考えて選ぶことが重要です。

また使用する洗浄剤にもよりますが、消泡剤は使った方が良いでしょう。

参考になれば幸いです。